會田瑞樹 / あなたのおうちにヴィブラフォンのあるところ
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會田瑞樹 / あなたのおうちにヴィブラフォンのあるところ

ヴィブラフォンをご存知でしょうか。 金属の音盤が敷き詰められた余韻の豊かな楽器です。 これまでに200作品以上の新作を通してその魅力をお伝えするべく日夜奮闘してきました。 本日はみなさまのお茶の間にお邪魔します。 細川俊夫先生の紡ぐヴィブラフォン独奏「さくら」は2020年、見ることすら叶わぬさくらへの思い出を歌います。 さらにモーツァルトやフィオッコなどのクラシック、そして會田瑞樹自作による唱歌「紅葉」の独奏、更には會田瑞樹の全てをフル活用した多重録音によるヴィブラフォンと声のハーモニーをお楽しみください。 素敵な作品を紡いでくださった細川俊夫先生、ピアノ音源を協力してくださった佐原詩音氏に心から感謝申し上げます。 會田瑞樹 打楽器奏者。1988年宮城県仙台市生まれ。 宮城県仙台第二高等学校を経て武蔵野音楽大学大学院修士課程修了。 日本現代音楽協会主催:第九回現代音楽演奏コンクール「競楽Ⅸ」第二位入賞しデビューを飾る。 これまでに200作品以上の新作初演を手がけている。 ソリストとして東京交響楽団、中国国家交響楽団、リトアニア・聖クリストファー室内合奏団との共演をはじめ、NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部—打楽器百花繚乱—」全国放送、 3枚のアルバムは 朝日新聞推薦盤、レコード芸術特選盤などを獲得し高い評価を得た。 2019年には第10回JFC作曲賞入選を得て、作曲家としてもその頭角を現している。
佐原詩音 / Online Version 佐原詩音 作曲個展vol.1
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佐原詩音 / Online Version 佐原詩音 作曲個展vol.1

どんなエールを誰が誰に届けるか?それは届くのか?という根源的な趣旨を考えたとき、私は「アーティストが自らを表現し、動画を見た観客が「良いね!」と思えば、未来の展望を一緒に模索し応援してくれる=エールを送ることになる」と捉えました。 この動画では、これまで作曲した室内楽5曲のダイジェスト映像と新曲「Cheer Wave!」を発表します。 「何か道はある。路頭に迷ったときはやがて背中を押してくる声援の波=Cheer Wave!がやってくる=まずは前を向いて進もう!本当に困ったときは声を高らかにあげよう!周囲が気づき協力して他者を助けよう!」というプラスのエネルギーを表現しています。 佐原詩音 1981年大阪生まれ、金沢市育ち。 関西学院大学社会学部社会福祉学科、災害復興制度研究所勤務を経て2013年東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。 これまでに石原真、夏田昌和、安良岡章夫、福士則夫、鈴木純明の各氏に師事。 過去に作曲個展を二度開催。 作曲のほか、ピアノ・ソルフェージュ・作曲理論など後進の指導や楽曲分析などの執筆も行っている。 音楽事務所エトワ所属。日本芸術専門学校ピアノ非常勤講師。 数学・理科専門の塾講師でもある。 現代音楽を中心とする作曲作品は国内外で様々に演奏されている。
野村誠作曲《相撲ノオト》
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野村誠作曲《相撲ノオト》

2020.2.15 あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール フェニックス・エヴォリューション・シリーズ91 「會田瑞樹ヴィブラフォンソロリサイタル in OSAKA」 ヴィブラフォン独奏:會田瑞樹 主催:會田瑞樹 共催:あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール 協賛:あいおいニッセイ同和損保 助成:公益財団法人野村財団 相撲ノオト Sumo Note 野村誠 1 土俵入り 2 取組 3 大一番 4 ストニコ  2008年に、鶴見幸代、樅山智子と日本相撲聞芸術作曲家協議会(JACSHA)を発足した。日本相撲聞芸術作曲家協議会(Japan Association of Composers for Sumo Hearing Arts、略してJACSHA= ジャクシャ)とは ― 全国各地に伝わる相撲神事や大相撲をリサーチし、神事であり、芸能であり、スポーツ であり、エンターテインメントであり、伝統であり、現代であり、文化であり、つまり智慧である相撲に耳を傾けること(相撲聞:すもうぶん)によって、新たな芸術を創造する作曲家の協議会。「相撲聞芸術のもくろみ』(アサヒアートスクエア)、「さいたまトリエンナーレ2016」 にて、インスタレーション「相撲聞芸術研究室」とパフォーマンス「JACSHA 土俵祭り in 岩槻」、「岩槻と相撲と音楽2017」ワークショップ&トーク〜行司さん編、「水と土の芸術祭2018」にて「JACSHA土俵開きinあけぼの公園」、城崎国際アートセンター(豊岡市)レジデンスアーティストとして「はじめまして!コンサート」などを開催。  また、野村個人としても、3重唱「相撲トリエンナーレ」(2016)、ピアノ連弾の「相撲聞序曲」(2017)、2台ピアノのための「土俵の譜」(2017)、3重唱「但馬土俵開きのうた」(2018)、ヴァイオリンとピアノのための「土俵にあがる15の変奏曲」(2019)などの作品を作曲してきた。  「相撲ノオト」は、ヴィブラフォン独奏のために作曲。4つの小品が(アタッカで)途切れなく一続きに演奏される。  1曲目の「土俵入り」は、横綱土俵入りの動きをトレースして作曲。特に、双葉山の引退相撲での土俵入りの動画の静かで美しい動きには大いに触発された。  2曲目の「取組」は、ヴィブラフォンを土俵、右手と左手に持つマレットを力士と見立てての取組。何番も取り組みが行われる度に、異なるマレットが登場する。マレットの違いや音色の違いにも注目してほしい。  3曲目の「大一番」は、土俵際で堪えて勝負がなかなかつかない好取組。常に黒鍵を奏する東方力士と、常に白鍵を奏する西方力士の激しいせめぎ合いの音楽。  気がつくと、4曲目の「ストニコ」が始まっている。この曲は、大相撲の朝に演奏される一番太鼓のリズムに基づく。通常は、朝の最初に演奏されるリズムを曲を敢えて、曲のエンディングに持ってきた。実際の相撲の音の時系列とは異なるとも言えるし、翌日の朝と解してもいいし、そもそも、そのようなことを気にせずに聞いてもよい。ちなみに、この太鼓のリズムは、長い音符をトン、短い音符をト、休符をス、と口伝で伝承されてきた。例えば、トントンストン、トントトン、などといった具合に。それを、大相撲の高砂部屋の邦夫さんから教わったのだが、その中で例外的な間が一つあり、それは「ストニコ」と伝承されていた。「ストン」よりも少し長い音符で、一番太鼓のリズムに登場する。  素晴らしきヴィブラフォン奏者である會田瑞樹さんと彼の楽器を想定して作曲した。世界初演を本当に楽しみにしている。 (野村誠)